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2021-10-06 08:06:46 UTC
昭和30年3月 (1955)〕 ネオヂクロン及び二硫化炭素による 鉤虫卵の殺滅試験 久津見晴彥 国立予防衛生研究所寄生虫部 手 大 裕 川崎市高津保健所稲田支所 (昭和29年11月2日受領 ) 最近和泉 (1954) は各種消毒薬の虫卵殺滅効果を調べ て、市販殺蛆剤ネオヂクロンがかなり著しい殺卵効果の あることを発表している。 そこで我々はネオヂクロンに ついて, 実験的に鉤虫卵の殺卵効果を追試し,併せ て二硫化炭素及びネオヂクロンによる虫卵殺滅の野外 試験を行った。 Ⅰ. 実験室内試験 A. 蛔虫卵殺滅試験 (1) 試験材料及び方法 (i) 供試薬品及びその組成: ネオヂクロン (明治薬品 工業株式会社製) は市販されている1ポンド増入を使用 した。 この組成は, パラヂクロールベンゾール 10.56 %,ブローム・エチレン 9.55%, トリクロールエチレン 39.44%, などを主剤とするもので, 濃茶色の原液に水 道水を加えて充分攪拌すると白色の乳化液となる。 5 加えて混和し虫卵含有尿液を作り、次いで薬剤を加え た。 この場合ネオヂクロンは先づ 250倍,500 倍, 1000 倍に稀釈した液を作って, その2cc を2cc に加え て充分攪拌し所定の500倍,1000倍, 2000 倍稀釈にお いて作用させた。 作用温度は室温 (21~27°C) である。 別に (a) (b) 共に薬剤を入れないで水道水だけを加えた 対照を置いた。 (iii) 効果判定の方法: 所定日数作用せしめた虫卵液 又は虫卵含有屎液を沈澱管に移して充分量の水道水で数 回洗滌して薬液を除き, 瓦培養法により1~2週間培養 を行い,その時期において培養虫卵 100コについてそ の発育状況をしらべた。 観察の結果は和泉 (1954) の判定 方法を用い, 単細胞期, 初期分裂期, 桑実期,蝌蚪期, 仔虫期, 退化に分類した。 退化卵とは, (1) 卵細胞が微 小顆粒状となって固有の形の崩れたもの。 これは退化の di thekurit 4 # I a. J. 4 (?) TR