「あ、あああ... ああああああ......ツ!」
すさ
途端、グレンの胸の内に、凄まじい多幸感が生まれた。
あまりの感動と幸福に、グレンは知らず知らず涙を流していた。
ち
「なんてことだ….....ここには全てがある...... 全ての〝〟がある......ツ!」
そう、ここは《意識の海》。人のありとあらゆる記憶と経験が眠る場所。
ゆえに、この場所で知り得ないことは何もない。
それは―魔術師にとって、なんていう至高の幸福であることか。
「う、あ
あああ.. ああああ......」
ぼうだ
いざな
グレンは滂沱と涙を流しながら、何かに誘われるように《意識の海》を進む。
向かう先は――この《意識の海》 の中心に浮かぶ、一粒の種。
あらゆる、分枝宇宙、あらゆる次元樹の発生源。
この無限宇宙世界で、一番最初に生まれた、最初の魂。
オリジン・メロディ
あらゆる魔術の元となる《原初の音》を発したともされる『原初の一』。
この世界の全て形作る根源たる第零特異点《原初の魂》。
それが今、グレンの目の前にある。
手を伸ばせば、触れられそうな所にある。
グレンが手を伸ばすと。