古龍研究
◆古龍 [注1] を調査・研究するというこ
とは、王立学術院が手がける調査と
研究すべてに関わるといっても過言
ではないだろう。 歴史学者にとって、
分断される以前の古シュレイド王国
まで歴史を遡るためには、大いなる
竜の災厄 [2] を解き明かさなければ
ならず、世界各地に点在する (古代
のものだと思われる) 遺跡 [註3] を研
究する者にとっても同様である。
このように、研究者、学者にとっ
て古龍の存在は何事とも切り離せな
い関係であるが、 ときにそれは、思
いがけず我々人間社会の前に立ちは
だかる。 その代表的なものが、 我々
が老山龍 [4] と呼ぶ古龍である。 そ
の圧倒的かつ人知を超えた力は、 人
間の力ではどうすることもできず、
ただ嵐が過ぎ去っていくのを待つだ
け。 それに対抗するための術は、お
そらく人類創世時から幾度となく議
論され、研究が進められてきたが、
未だ実を結ばずにいる。