クシャルダオラは、 強靭な四肢と巨大な翼、そして鋼の鱗を持つ
古龍である。 常に風をまとい近づくことすらままならず、その口か
ら吐き出される風のプレスは対象を空中に放り上げ、 接触時と落下
の衝撃で絶命させてしまう。
では、どのような仕組みで風を生み出しているのか? 暴風雨や
吹雪といった条件下での目撃情報が多く、一説にはクシャルダオラ
が発する強烈な威圧感を風圧と錯覚するからではないのか、との見
方もある。 また一方で、 羽ばたくことによって生み出される風を何
らかの方法で操作し、その役割を頭部の角が担っているという超自
然的かつ突飛な推論もある。 いずれにせよ風に関する能力について
は謎が多く、 仮説すら立てられていないのが現状である。
もうひとつ、クシャルダオラについて驚くべき点が、 数種類の亜
種が存在するという事実。 いずれも姿かたちに相違はないが、 報告
されているものだけでも、鉄色、 褐色 茶褐色という体色のものが
確認されている。 特に興味深いのが褐色のクシャルダオラが調査員
のキャンプを襲撃してきたということ。 それまで彼らのテリトリー
内に踏み込まないかぎり、決して襲ってくることはなかったため、
種類によって性格もかなり変わってくるのだと考えられる。しかも
目撃情報から推測するに、非常に広い範囲に各種が棲息するため、
今後、辺境に進出する際は脅威となるであろう。
亜種と体色の記述については、後の調査で新たな事実が判明した。
詳細は「古龍研究一新版」 に掲載する。